久しぶりにセミナーのことを書きたいと思います
犬の運動器疾患、いわゆる関節炎やリウマチなど慢性的な痛みに関する診断、治療のアップデートをしてきました(b゚v`*)
「どこか痛そう」という飼い主さんの訴えに対し、原因を突き止め治療するのは我々の仕事です。
今回はその前段階の「どこか痛そう」と気付くためのアドバイスをさせて頂きます(●・ω・)b゙
僕の母校、日大の動物病院の調べでは、10歳以上のワンちゃんの半数近くは何かしら痛みを抱えており、そのうちの半数の飼い主さんはワンちゃんの痛みに気づいていなかったという結果だったそうですΣ(Д゚;/)/
つまり、痛み以外の診察で来院された子も実は痛みを抱えている場合も多いということですU。-ェ-。U
どんな用事で病院に来たとしても不調を見つけてあげられればいいのですが、ワクチンなどの診察ではなかなかじっくりと時間をかけて整形外科的な検査をするわけにもいかず、一通り基本的な身体検査を行い問診でそういった兆候がないか確かめるだけというのが現実です(;^_^A
言葉で痛みを伝えられないワンちゃん、ネコちゃんにとって、この「問診」はとても重要です。
「何か気になることはありませんか?」という何気ない問いに対し、「そう言えば最近…」と返していただければ、早く病気に気づいてあげることができます( ´∀`)bグッ!
そこで動物のいたみ研究会というところが作成した簡単な判定テストがありますのでチェックしてみてください(・∀・)
□散歩に行きたがらなくなった。散歩に行っても走らなくなり、ゆっくりと歩くようになった。
□階段や段差の上り下りを嫌がるようになったり、その際の動作がゆっくりになった。
□家の中や外であまり動かなくなった。
□ソファー、イス、ベッドなどの高い所へ上り下りをしなくなった。
□立ち上がるのがつらそうに見える。
□元気がなくなったように見える。
□飼い主や他の犬と、またはオモチャなどで遊びたがらなくなった。
□尾を下げていることが多くなった。
□跛行※がある
※足をひきずったり、ケンケンしながら歩くこと。または、足を全く地面に着かずに挙げながら歩くこと。
□寝ている時間が長くなった、もしくは短くなった。
どうでしょうか?
一見簡単に気付けるようなことばかりですが、毎日一緒にいると見慣れてしまい気にならなくなってしまっているということはないでしょうか?
または、年齢のせいにしていませんか?
人間でも元気にランニングをする高齢の方もいれば、慢性的な痛みを抱えている方もいます。
慢性的な痛み(=炎症)は関節の変形させます(T_T)
軽い痛みの段階で見つけてあげることができれば悪化させずに済みますね!
上のチェック項目に何かひとつでも当てはまることがあれば、一度ご相談にいらして下さい